レポート

阿寒国立公園内にある川湯温泉街近くの林道を使って行われたPC競技に挑む FERRARI 330 GTC

阿寒国立公園内にある川湯温泉街近くの林道を使って行われたPC競技に挑む FERRARI 330 GTC

2017.07.08【DAY2】

どこまでも続く青い空と緑の大地が織りなす風景に抱かれる

MG TD が臨むのは網走スポーツトレーニングフィールドのゴーカートコースでのPC競技

MG TD が臨むのは網走スポーツトレーニングフィールドのゴーカートコースでのPC競技

振り返りながら天に続く道を眺める DATSUN FAIRLADY SPL212

振り返りながら天に続く道を眺める DATSUN FAIRLADY SPL212

知床を過ぎ、海沿いを走る LAMBORGHINI MIURA

知床を過ぎ、海沿いを走る LAMBORGHINI MIURA

釧路市役所防災庁舎前広場で多くの人に見守られながら最後のPC競技に臨む ALFA ROMEO GIULIA SPRINT GT VELOCHE

釧路市役所防災庁舎前広場で多くの人に見守られながら最後のPC競技に臨む ALFA ROMEO GIULIA SPRINT GT VELOCHE

前日に続き、照りつける太陽の光が身体と車をジリジリと焼きつける2日目。朝から暑さが身にこたえる。北海道にいることを忘れてしまうくらいだが、この日はスタート前に、網走スポーツトレーニングフィールドにて7連続の設定でPC競技が行われた。

敷地内にある1周1kmのゴーカートコースを使ったレイアウトは、トンネルの手前と先や、コーナーの先に計測ラインが配置されるなど、難易度の高い設定となっていた。エントラントたちは、競技前にエリアの中を歩いたり、上から眺めたりして計測ライン間の距離を確認し、朝一番の競技に備えた。競技が開始されると、これから臨む待機中のエントラントたちは、競技中の車輌の様子を真剣な眼差しで見つめていた。最後の計測ラインを踏むと、最終区間のみ計測結果が公開され、結果はどうあれみな笑顔で目の前のゲートをくぐり、2日目がスタートした。この日は土曜日ということもあり、朝から地元の人たちの姿が多く見られ、これから約400kmを走るエントラントたちの大きな励みとなった。

網走スポーツトレーニングフィールドを出発した後は、この日最初のスタンプポイントとなる博物館 網走監獄へ向かう。スタンプ捺印後は、網走監獄正門前で1台ずつ記念撮影。博物館の入場エリアに車が次々に入ってくると、一般来場の人たちが物珍しそうな表情でその様子を眺めていた。

次の目的地となる美幌峠では、ランチ前の休憩がとられたのだが、ここでは展望台まで歩いて移動し、美空ひばりの歌碑から出題されたクイズに答えるというお楽しみも。美幌峠展望台からは、日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖が一望でき、木々の緑と紺碧の湖、そして空の青さが織りなす風景の美しさは胸に迫るものがある。

美幌峠を出ると、次のPC競技会場となる川湯園地を目指す。競技は3連続の設定で、広大な阿寒国立公園内にある川湯温泉街近くの林道を使って行われた。深緑の道は木漏れ日が降り注ぎ、暑さの中でも心地さを感じる。シンプルな距離と時間の設定だが、だからこそ1/1000秒単位でタイミングを合わせることは難しい。設定タイムとの誤差が少ない者により多くのポイントが与えられるクラシックカーラリーのPC競技は、じつはとてもシビアなことが行われているのだ。

競技を終えた一行は、次のスタンプポイントである硫黄山レストハウスへ。今でも硫黄の噴煙が音を立ててあちこちから立ち上っている硫黄山だが、その姿はまるで地球が息をしているかの如く、大きな生命の力を感じることができる。レストハウス内でスタンプの捺印を受けると、次のスタンプポイントとなる清里の情報交流施設へ向けて出発していった。

クラシックカーラリーでは、ルート上に複数設けられたすべてのスタンプポイントで、スタンプの捺印を受けることが受賞対象の条件となる。つまり、すべての競技をこなしても、スタンプが1つでも欠けていると順位がつくことはない。ラリーのルートブックに沿って走行することが基本で、エントラントはその内容に従い各ポイントに立ち寄りながら、ゴールを目指す。

清里を経由し先へ進むと、天に続く道と呼ばれる国道が現れる。突き当たりで後ろを振り返ると、まっすぐな道と果てしない大地がどこまでも続いているように見える、不思議な道だ。これもまた、北海道だからこその景色といえるだろう。

ランチを食べた後は、知床峠を通過し、海沿いに出て標津に向かう。標津のサーモン科学館でスタンプの捺印と競技をこなし、多和平展望台でしばし休憩。北の大地を360度見渡すことができる雄大な眺望は、疲れを吹き飛ばし、エントラントたちの目を楽しませた。

多和平を出ると、釧路市役所防災庁舎前広場まで一気に走り、2日目のゴールを目指す。広場には、すでにたくさんの人たちがエントラントたちを待っていてくれた。ゴールゲートの手前では、この日最後の競技が計測結果公開形式で行われ、誤差の少ないタイムを出したエントラントには大きな拍手が送られた。競技を終えゴールゲートをくぐるエントラントたちの表情は晴れやかで、声援にも笑顔で応えていた。

その日の夜は成績の中間発表が行われ、それぞれがお互いを意識しながらも、称え合う姿が印象に残った。美味しい食事とお酒とともに、どのテーブルもラリーの話が尽きることはなかった。

最終日となる3日目は、釧路を出て新得を経由し札幌へ。約360kmの移動に備え、早く休む者もいれば、遅くまで宴を楽しむ者もいた。釧路の夜は更け、それぞれの明日を迎える。

Historic Car Japan 岩本 美香)
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